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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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刀の勉強会

2011年11月28日(月)松田刀匠宅にて



昨日、松田次泰刀匠宅で行われた勉強会の内容の一部を

紹介します。 非常に中身の濃いお話でしたので、私には

十分伝えきれません。このような内容に興味関心が

おありの方はぜひ勉強会に参加されることをお勧めします。


今回のテーマは『名刀の条件とは』でした。

この日は、下の写真にある刀が提示されていました。

047 全体 
上の写真下から、① 鞘(さや) 拵(こしらえ)

② この鞘に収まる完成品

③ 鍛冶押し段階の刀(焼き入れをし、刀鍛冶が荒研ぎをして

研ぎ師に渡す前の状態) 

④ 完成した短刀



拵の全体の姿
052 こしらえ 

柄部分の拡大
051 柄 



上が鍛冶押しの段階で、下が研ぎ師に出した完成品
050 比較 

切っ先部分
046 切っ先部分 


完成品の銘
048 完成品の茎 



鍛冶押しの銘
049茎 鍛冶押し 


現在製作中の短刀。火造りの段階。
033 火づくり短刀 
上の写真の状態では、どう見ても美しいとは言えないのですが・・・・




完成すると、このように変身するのですから、鍛冶の技術、

研ぎの技術に圧倒されます。

037 短刀 

自作の短刀を説明する松田刀匠
080 説明


今回は刀の本も紹介されました。
名刀が図解されている大変貴重な本です。
067 本紹介 

このように精密な図で紹介されています。
063 本内容 



『名刀の条件とは』の核心に迫る説明をしているところです。

088 三作 
三作と言うのは、三人の作者のことで、吉光・正宗・江(ごう)
を指します。各藩の大名はこの三作のうち一振りは所持
しなければならなかったそうです。

三作の基準は何かというと、 地の部分が特に青く見えるという
ことだそうです。そうすると、この色を再現出来れば名刀を作る
ことが出来るわけです。

そこで、松田刀匠は、洋鉄のスペシャリストのO氏に電話をして
青く見えるというのはどういうことかを説明してほしいと頼みました。
O氏は一晩で計算をして、光の回折図を小黒板に描いて、説明
してくれました。
「行路差」という概念で色の問題を考えることができる
事を知り、とても勉強になりました。
 


更に話は砂鉄の良し悪しにおよび、ここでは同じく洋鉄の
スペシャリストのN氏によるマグネタイト・ヘマタイト・ウスタイト
の説明が行われました。
107  磁鉄鉱 
※ このお二人については、お顔とお名前を紹介したい  
のですが、ご本人の承諾を得ていないので、このような
形の紹介で失礼させていただきます。

松田刀匠が、刀の鑑賞の仕方を説明しているところです。
110 見方 

感想を述べます。

この勉強会の特徴は、空理空論がないということです。
松田刀匠が自分で作った刀を提示し、参加者はそれを
手にとって見て、説明を聞きます。

ここで紹介したお二人のスペシャリストの方からは、常に
専門的なお話を聞くことが出来ます。

テーマによっては、研ぎ師さんや、刀装具を作るプロの方の
お話も聞けます。

参加者は実に多様です。さまざまな職業、年齢、性別の方々が
お集まりです。刀匠のお人柄を反映して、会の雰囲気はとても
和やかです。

更にもう一つの特徴は、会が終了すると、奥様の手料理が
ふるまわれるのです。「マツダレストラン」の味は天下一品
で、私は毎回食べすぎてしまいます。

これで参加費が2000円ですから、他に例を見ない勉強会です。