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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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DIY工房IZUMI

Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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三条鍛冶道場

2011年7月18日(月) 柳葉包丁づくり (2)


① 炉に火を起こします。新聞紙の上に炭を乗せ火がついたら
  コークスをくべます。

044 火起こし

② 材料はこれです。上の小さいのが鋼です。
  安来の「白紙2号」、地金は「極軟鋼」

052 材料はこれ 

③ 炉に鋼を入れます。薄いので温度を上げすぎないように
  注意します。
065 鋼を炉へ


④ 鋼を炉から出し鎚で叩いて伸ばした状態です。

067 鋼伸ばした 
約倍の長さに伸ばしました。鎚のあとがついていますが、
これは 私の腕が未熟で、鎚が斜めに当たっているので、
このように鎚の角が当たったあとがつきます。
鎚はフラットに当てなければなりません。


⑤ 地金にホウ酸と鉄粉を混ぜたものを乗せ、その上に
鋼を乗せ加熱して叩いて接着します。
これを「鍛接」と言います。
121 方さん 

118 鍛接炉に 



⑥ 鍛接中の私です。中央部分を叩き、周りを叩きます。
  この作業に失敗すると刃物になりません。
124 私です。 

右は、心配そうに見守る水落師範です。


⑦ 鍛接成功です。上の薄い部分が鋼です。
130 鍛接成功 
午前中の作業はここまでです。


⑧ 炉の上でサザエを焼いて昼食のおかずにします。
  最高の鍛冶屋料理とでもいいましょうか。
  参加者のIさんが海に潜って取ってきてくれたものです。
125 サザエ 


⑨ さて、昼食後はひたすら赤めて叩く作業です。

133 鍛練 


⑩ 込み(柄を付ける部分)を作っています。

138 込みを作る 


⑪ 刃の部分を打ち延ばしているところです。
これがなかなか延びてくれず、難儀しました。
148 打ち延ばし 

⑫ グラインダーで荒成形をしています。

150 グラインダー 

⑬ スプリングハンマーで打ち延ばしています。
これもなかなか難しく、師範に直してもらいました。
153 スプリングハンマー 

⑭ 全体を加熱し「焼きなまし」を行います。
これは金属の組織を均一にするためです。
157 加熱 


⑮ ハンマーの丸い部分で叩いて鎚目をつけています。 
この部分は切れ味に関係ありません。
作者のデザイン的な好みです。
162 槌目 

⑯ 鎚目がつきました。
172 槌目ついた 



⑰ 大きな水研ぎ器で、刃裏を成形しています。

176 水研ぎ


⑱ このように刃裏ができました。

180 裏面


⑲ 焼き入れ前の準備です。トノコに土を混ぜたものを全体に
塗ります。材料が均一に加熱されるようにするためと、焼きが
均一になるようにするためです。

188 トノコつけ

⑳ 炉の上にかざして乾燥させます。
189 乾燥 


21 焼き入れのための加熱をします。
全体を均一に赤めるのが難しいです。 こんな小さなものでも
加減が大変なのですから、日本刀のような長いものを均一に
赤めるのは、さぞ熟練を要することだろうと思います。
198 焼入れ 
火の色、刃物の赤め具合を正確に見るために、部屋は暗く
しています。
ストロボを使うと炎が映らず、使用しないと、スローシャッター
になるので、このように炎が大きくなりすぎます。


22 焼き入れのタイミングは、磁石を当てて、材料につかなく
なった時に、素早く水に入れます。780度前後だそうです。
この方法は素人が判断するのに便利です。
204 マグネット 
焼き入れの瞬間の写真は撮れませんでした。
焼き入れをすると刃全体が少し反ります。
これに焼き戻しをかけると元に戻ります。
この写真もありません。
焼き戻しは炉に材料をかざし、全体を180度ぐらいに加熱
します。水滴を落として、水玉がコロコロ転がる状態が
適温です。あぶくができる状態は、温度が低いのです。
この方法は、素人にもわかりやすいです。


23 微妙なねじれや、反りを取っています。
209 ひずみとり

24 研ぎ完了 水研ぎ器と手研ぎで刃を付けます。
213 あら研ぎ


25 山本師範に銘を入れてもらっているところです。
219 銘 
昨年は自分でやって失敗しました。

235 銘 
 

26 柄を入れて完成です。

226 柄


27 完成です。
231 完成表 
大きな画像を用意しました。クリックしてください。
231 拡大


28 刃裏です。
232 裏


29 進級しました。

248 新旧 



30 受講生の皆さんの全作品です。

247 生徒作品 


下から2番目が私の作品です。
240 作品1 

241 作品2 

243 作品3 

244 作品4 

245 作品5 

246 作品6 


ともかく、最初はただの鉄の棒が、2日間でこのように

変身するのですからたまりません!

この体験を通すことによって、鉄と人間の関係を深く

とらえることができるようになります。