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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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大口径の深穴

2011年4月7日(木)大口径深穴の依頼品


先日、「メールフォーム」よりお客様の注文が入りました。
桜材で、外径57ミリ、内径42ミリ、長さ170ミリの筒を2本という
ことでした。

「夢工房」の佐野さんに相談し、技術指導もしていただいて、
昨日完成しました。

単純な形なのですが、これだけの口径の穴を170ミリまっすぐに
開けるのは難しいのです。

まず外径を作ります。これは簡単です。

015 外周 

長さ170ミリにカットします。

014 定寸カット 

直径42ミリのフォースナービットが有ればよいのですが、
手元に有りません。そこで、直径40ミリのフォースナービットを
テールストックにつけて右側から掘って行きます。普通に売られている
ビットの長さは130ミリ程度ですので、ビットの長さが足りないので、
3分の1の深さしかあきません。

次に、反対側をチャックでつかみ、同じように穴を開けます。
これでも真中に3分の1の掘り残しができてしまいます。

次に材をチャックにつかんだまま、ボール盤に移し、直径40ミリの
ロングフォースナービット(軸を継ぎ足した)で中央部分を抜きます。
これを行うには大型のボール盤が必要です。
(初めからこれを使えばよさそうなのですが、これではまっすぐ
穴があきません。1本目はこの方法で失敗しました。)

これで内径40ミリの貫通穴ができました。注文の寸法は内径42ミリ
ですから、あと2ミリ穴を手加工で広げなくてはなりません。

旋盤に取りつけ、広げます。一度にはできないので、
掴みなおして反対側も広げます。

ここで、長さ170ミリの内径寸法をどのように測定するかが
問題になりました。筒の端の径はノギスで測れます。しかし、
中は測れません。そこで外径41.5ミリのゲージを作り、
これに棒を付けて測定しました。
下の写真です。 端はピッタリできています。

測定器1 

内部もスムーズに入り、ガタも有りません。成功です!

012 測定器中へ 

これが完成品です。
上の1本は失敗作です。

016 上から 

017 横から 

初めてのことなので、試行錯誤があり、完成させるのに
1日かかりました。しかも1本は不良品です。

今回は、「大口径長穴」作りの貴重なノウハウを身につけることが
できました。これで、無事に納期に間に合います。