FC2ブログ
DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

プロフィール

DIY工房IZUMI

Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



リンク



メールフォーム

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:



FC2カウンター



検索フォーム



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



玉鋼あれこれ

11月1日(月) 玉鋼あれこれ

昨日は、松田次泰 刀匠宅にて 行われた「甲伏せ」をアップいたしました。

今日は、このとき語られていた、玉鋼(たまはがね)についての話題を紹介します。

クイズ 1 玉鋼1Kgの値段はいくらでしょうか?

クイズ 2 自動車用のボディーに使う薄板1Kgの値段はいくらでしょうか?

下の写真は刀匠宅にある玉鋼です。

040 玉鋼アップ 



答1 8000円
答2  100円

これほど違います。 (玉鋼は等級によって値段が変わります)
もしも玉鋼で車を作ったとしたら、いくらになるのでしょうか?
どこかの大金持ちが特注しませんかね。

「たたら製鉄」は、刃物にする優れた鉄を生産することができるのですが、大量生産には向いていない製法です。そのため、近代資本主義社会のシステムからは取り残されてしまいました。

イギリスから始まった産業革命は、鉄の大量生産をもたらし、やがて「鋼の時代」を作り出します。大砲・軍艦・鉄道・巨大建築物・・・・・などには、たたら製鉄では太刀打ちできませんでした。

では、たたら製鉄は前世紀の遺物かというと、そうではありません。刃物鋼としては世界最高の素材と言えるのではないでしょうか。松田刀匠は、しばしば、玉鋼を使ったカンナやノミ、ノコギリ、ナイフ・・・・・などを使うことを提案しています。これはすごく魅力的な話です。

当然大量生産はできませんから価格は高くなります。しかし、良い刃物を求めるユーザーは必ず存在しているので、この人たちがネットワークつくれば、実現可能なことだと思います。

刃物作りを仕事にしている知人が、玉鋼で刃物を作りたいと言っていたので、昨日松田刀匠に相談したところ、それは可能だというのです。玉鋼そのものを渡すことも可能だが、洋鉄しか扱ったことがない人には無理なので、鍛練して「鋼材」として作ってくれるというのです。

このことを知人に話したところ、「ぜひ欲しい」と言うことになり、具体的な話が進み始めています。私もこの鋼材からナイフを作ってみたいと思います。

下の写真2枚は、「三条鍛冶道場」に行って、鋼割り込み式で包丁を作った時のものです。

195割り込み 

345刃全体真 

こういうものを玉鋼で作ったら、素晴らしいものになると思います。

産業革命以後、現在までの風潮は「大量生産・大量消費」でしたが、「少量生産でも良いから本当に優れたもの、美しいもの」を求める風を吹かせることを考えて実行していく必要があると思います。

その手始めに、「玉鋼の刃物づくり」は良いのではないでしょうか。



コメント


コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

トラックバック URL
http://wood099.blog87.fc2.com/tb.php/442-a2661838
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)