FC2ブログ
DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

プロフィール

DIY工房IZUMI

Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



リンク



メールフォーム

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:



FC2カウンター



検索フォーム



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



目が見えなくてもボールペンは作れます

2013年7月14日(日)ボールペン作り講習


今日は、木工旋盤初めての田畑さんが、ボールペン作りに

お見えになりました。完成品を手にして満足そうです。

(ご本人からブログに掲載する承諾を得ています)

ペン出来た1 


こちらが作品ですが、とても良く出来ていて、減点する個所は

ありません。売り物になるレベルです。


完成アップ22 


田畑さんは、まったく目が見えません。

この写真は私が手を添えて削る感覚を覚えてもらっているところです。

これは目が見える人にも行っている教習課程です。

手を添えて 


こちらは一人で削っています。角の状態から丸棒を作る工程です。


ただ見ているだけ 


削った部分をチェックしているところです。

「ああ、ここが太いですね」と、苦笑いしています。


ここがまだですね 


後半は、木工旋盤初めての畝さんも参加しました。

この段階になると、田畑さんの指導が少なくなってきたので、同時に

二人を見ることができるようになりました。

畝さんとは、足立区の倫理法人会の「モーニングセミナー」で、

私が「発電の仕組みと原発事故」の出前授業を行ったときから

知り合いになりました。今回は、畝さんの紹介で田畑さんが

お見えになりました。

畝さんも 


何回もチェックしながら仕上げ削りを終え、ペーパー仕上げの

段階になりました。


ペーパ444 


スチールウールで焼き締めをした後、レースポリッシュを塗り、

その後はカルナバを塗って終了です。

この写真は、プレス機を使ってペン金具を圧入しているところです。

手で触ってきちんと位置決めが出来ています。


プエス333 

完成品をもう一度ご覧ください。


完成アップ22 

=======================

今回の講習は、全盲の方でもこれだけの精度でボールペン作りが

できることを実証しました。

講習内容・講習過程は普段と同じです。

違うところは、一つ一つ手で触って確認することです。

削る工程では、「2ミリ刃物を前に」とか「右に4ミリ削る」などという

アドバイスをします。目が見える人なら「チョイ前」とか「チョイ右」とい

指示で事が足ります。

全行程を通じて危険な場面は発生しませんでした。

私は20年間程の間に、障害を持った方を対象にした木工教室を

行ってきました。ここから得た教訓は、

「どんな障害を持った人でも、適切なサポートが有れば木工を

楽しみ、作品を作ることができる」ということです。ですから、今回

の田畑さんの場合もそれほど不安を感じることはありませんでした。

未知数の部分は「どの程度の精度が出せるか」だけでした。

結果として素晴らしい精度で完成しましたから、視覚障害者の方でも

普通の人とまったく同じようにボールペンが作れるということです。

ただ違う点は、製作過程で旋盤を止めて手で触ってチェックする

回数が多くなることだけです。

今回得た教訓は、

① 木工旋盤を使ったボールペン作りは、子どもからお年寄り、

ハンディキャップを持った方まで、安全に楽しめる工作である。

② 一番重要なことは、本人の「作りたいという意欲」だということ。

これが有れば、後は適切なサポートが有れば何でもできる

ということ。このことから、物作りだけではなく、障害があっても

適切な社会的サポートが有れば、普通の人と同じ生活が

可能であるということです。

※ さて、今回の選挙で、どのくらい社会的サポート体制が実現

出来るのでしょうか。どの政党、どの人に投票するかで決まって

きますね。