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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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日本刀とビール

2012年6月24日(日)ビールの泡と日本刀



今日は毎月定例の刀の勉強会で、松田刀匠宅を訪ねました。

まずはこのクリーミーな泡をご覧ください。

048 びーる1

好きな人は分かりますね。ビールの泡です。



この器に入れると、いつまでもこのクリーミーな泡が消えないので

ビールが美味しくなるのです。ビール党の参加者が実証しています。

049 焼き物 

さらにつけ加えますと、京セラが作っている、1枚300万円の

スペースシャトルの断熱タイルとも関係しているのです。

日本刀とどんな関係があるのか疑問ですね。

結論から言いますと、この器の材質・構造が、焼き入れのときに使う

焼刃土の材質・構造と密接な関係が有るのです。


前置きが長くなりました。

011 移り 

今回は、日本刀の地肌に現れる「移り」と言われる模様について

中心的に講義がありました。写真の刀身の模式図で左側の

白く塗られている部分が「移り」です。

今日は、素人にも「移り」が見やすい備前物の刀を用意して説明

していただいたので、「これが移りか!」と良くわかりました。

刀を鑑賞する上で、「移り」「沸」(にえ)「匂」(におい)が分かる、

見えるということは重要なことで、大いに勉強する必要があります。

041 匂い 

さて、このへんで、前置きで触れたことについて書きます。

「移り」「沸」「匂」と言うのは地肌に現れた肌模様のことです。

この模様は焼き入れをした瞬間に形成されます。そして、

優秀な研ぎ師の技によって目に見えるようになります。

焼き入れは730度以上の温度から一気に冷却する仕事です。

刃の部分にはしっかり焼を入れ堅くし、峰の部分はあまり堅く

焼が入らないようにすることによって、折れず・曲がらず・良く切れる

と言う日本刀本来の性質が発揮されます。

では、どのようにして焼き入れの度合いをコントロールするかと言うと

それが焼刃土なのです。刃の部分には薄く塗り、峰の部分には

厚く塗ることにより、水に入れたときの冷却スピードと温度が管理

されるのです。したがって、どのような焼刃土をどのように塗るか

が重要になってきます。

松田刀匠は、「焼刃土は断熱材である」と説明しています。

焼刃土の中には、炭の粉と砥石の粉をある割合で入れることは

昔から言われていたそうですが、その理由を説明してくれる親方は

少ないそうです。

焼刃土に入れた炭の粉は、加熱されると燃えて、その部分に

空洞・泡ができ、断熱効果を発揮するのだそうです。

スペースシャトルの断熱タイルも中の泡が断熱効果をもたらす

そうです。

ビールの器は備前焼に似た焼き物で、中に微細な空洞・泡が

出来ているために、断熱効果があり、泡が消えないのだそうです。


炭素量が0.8%前後の刀身が、730度以上に加熱され、

そこに焼刃土が意図的に置かれていることにより、

各部の 焼き入れのスピードと度合いがコントロールされ、

それにより、刀身の各部の結晶構造が、マルテンサイト、ベーナイト、

トルスタイト、フェライトなどになるそうです。この結晶構造の違いが

「移り」「沸」(にえ)「匂」(におい)となって見えるのだそうです。

以上の事は、素人の私が理解した範囲で書いていますので、

間違い等もあると思います。

=======================


次に、今日の松田刀匠作の刀を紹介します。

002 コレゼンタイ

036 全体


左の刀は、『大空のサムライ』で知られるゼロ戦のパイロットの

坂井三郎さんが松田刀匠から購入したものです。 

024 坂井さん 


右の刀は、平成19年の作です。

006 19年 


全体の形はこうなっています。

何回もみているので、私にもこの刀の良さが少しずつ

見えてくるようになりました。

008 19年全体 



レストランマツダ


これが出された時、多くの方が、一人分だとは思っていませんでした。

超ゴージャス冷やし中華1人前です。


044 冷やし中華 



厚揚げ、ピーマン入り茄子の煮びたしです。


045 茄子 


新ジャガのグラタンです。これは、本日参加できなかった門倉さんが

昨日届けてくれたジャガイモで作ったものだそうです。

046 グラタン 

斜め切りのキュウリは門倉さん持参のものだそうです。

047 つけ物 


奥様は、朝から準備をされているそうです。毎回ご苦労をおかけして

恐縮しております。

季節感のある、おいしいお料理を、みなさん堪能されていました。

ごちそうさまでした。