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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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発電の仕組みと原発事故

2012年2月21日(火)
杉並区立高井戸第三小学校で出前授業


今日はこの学校で「発電の仕組みと原発事故」の授業を

してきました。

002 学校 

昨年も今頃この学校の6年生に同じ授業をしていました。

その時は前日に雪が降り、子どもたちは校庭で雪合戦を

していました。この時は3.11の原発事故は起きていません

でした。


さて、いつものように、子どもたちが来る前に教具をすべて

並べておきます。

004 全体教具 

こんな感じです。
005 1kyougu gennsiro 

手回し発電機関連の教具です。
006 是年コン 

今回初登場の太陽光発電機と超簡単モーターです。
007 大洋 


手回し発電機は毎回人気があります。

プロペラを頭に乗せて「タケコプター」と言って飛び上がる真似をして

笑わせる子もいました。

088 手回し 

この後に、発電機はこんな簡単な仕組みですと説明します。
095 簡単発電機 

そして水力発電の原理を学びます。
106 水力 


この後に、チャッカマンで風力発電機の発電機部分をあぶって、 
 
「火力発電だからこれで電気が起きるはずだけどね?」という

パフォーマンスをやります。

子どもたちは、「ワーこげてる、もえちゃうー!」と言います。

そこで、おもむろに、「火力発電と言うけれど、火の力で直接

電気が起きるのではないんです。」
と言います。

034 火をつける 



そして、「火力発電と言うのは、このような装置が必要で、

火の力でお湯を沸かし、蒸気を作り、その蒸気をタービン

に当てて、タービンの軸が発電機と繋がっているから

電気が起きます。だから、火力発電と言うけれど、

発電機を回している力は蒸気の力だよね。正確に言えば

蒸気力発電と言うべきだね。」
と説明し、実際に発電します。


下の写真はタービンを回し終わった蒸気を手に当てて楽しんでいる

様子です。子どもたちの素敵な顔をお見せできないのが残念です。
 
街並みにLEDの灯がともっています。
046発電中 

火の力ではなく蒸気の力で電気を起こしていることが分かると、

次の原子力発電の仕組みが容易に理解できます。

ここまでで1時間で、休憩をはさんで次の授業に入ります。




原子力発電では、今回初めてこのように説明しました。

原子炉圧力容器から電線を伸ばし、街並みにつなげて

おきました。下の写真です。
084 原子炉から電気 

そして、こう説明します。「大人でもね、このように原子炉から直接

電気が出てくると思っている人が多いんですよ。しかし、

それは大きな間違いで、原子炉ではウラン235の核分裂反応

で発生した熱でお湯を沸かし、蒸気を作り、その蒸気でタービンを

回し、発電機を回し、電気を起こしているのです。ですから、

これも蒸気力発電なのです。」



下の写真は、原子炉建屋、タービン建屋、格納容器、圧力容器、

復水器を説明しているところです。

077 建屋の説明 



私が手にしているのは、燃料集合体で、そこに制御棒が挿入され

中性子が制御棒に吸収されて核分裂が停止した状態を説明

しているところです。
071 集合体 


このようにして原子力発電の仕組みを説明した後で、今回の

福島原発の事故はどのようにして起きたのか、現状はどうなって

いるのか、放射線から身を守るにはどうせればよいかを説明します。

ベクレルとシーベルトの説明もして、電卓を使って、年間被曝量の

計算も行います。


毎回思うことですが、火力発電までは、この教具で十分楽しみながら

授業を展開出来ます。しかし、原子力発電の仕組み、事故の実態

放射線から身を守るにはの授業には、この教具では不十分です。

毎回やりながら、少しずつ改良を加えて行きます。

まだ道は遠いかなと思っています。

※ このような出前授業をご希望の方は、「メールフォーム」から

お問い合わせください。