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DIY工房IZUMI
この工房では、あなたが作りたいものをお手伝いします。基本的な木工機械がすべてそろっています。さらに、アーク溶接機やプラズマ切断機もあります。木工と金工ができる工房です。

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Author:DIY工房IZUMI
中学校の社会科の教員を定年退職して、工房の活動を始めました。「体験を通して学ぶ人間の歴史」をテーマに授業をしてきましたので、「楽しいものづくり」の世界がたくさんあります。ここは「あなたが作りたいもの」を作る工房です。そのための機材が整っていますので、ぜひご利用ください。



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江戸独楽

2012年6月29日(金)江戸独楽の世界



今日は、こちらに行ってきました。
IMG_0001 案内 ←ここをクリックしてください。


まずはJWA代表の佐野征男さんから開会のあいさつと、

伊藤誠一先生の紹介が有りました。

015 佐野氏 



こちらが伊藤誠一先生です。

193 伊藤氏 

テーブルに乗っているのがモーターにチャックを取りつけた和ろくろ

です。たったこれだけの機材から素晴らしい江戸独楽が次々と

生まれてくるのを見て驚嘆しました。
 

チャックと言っても、モーターの軸にパイプをはめて、先端を薄く刃の

ようにしただけの、至ってシンプルな物です。

普段私たちが使っている木工旋盤のチャックとはずいぶん違います。


084 チャック 


まず、加工する材をチャックに取りつけます。

このようにハンマーでコンコンと数回たたくと、きっちりセンターが出て

材が動かなくなります。チャックの先端が刃に食い込んでいる深さは

1ミリもあれば良いというのですから、これも驚きです。

035 センタリング 


このように刃物を当てて加工します。見ていると簡単そうに

見えるのですが、これが非常に難しいテクニックなのです。

054 削り 


仕上げ削りにはこのような刃物を使います。

モーターのスイッチを切り惰性で回っているスロー回転

で行っていました。

185 仕上げ削り 


筆で色付けを行っているところです。色は5色使っています。

009 色つけ 


色づけ後すぐにカルナバワックスを塗ります。

これにより、鮮やかな色が出ます。

「江戸独楽はきれいじゃなくてはね」と伊藤先生の弁です。

002 カルナバ 


このようにして出来た作品を紹介しす。


ビビリ模様がきれいに入っています。

110 ビビリ 


この独楽は回すと下から小さな独楽が飛び出してきます。

125 下から出る 


小さな円盤が追いかけっこをする独楽です。

兎と亀を描いておくと、亀が兎を追い越します。

136 追いかけ 

番傘です。

144 番傘 


当て独楽です。

当て独楽 


これだけでは分かりません。

200 これこれ 


蓋を開けると中に小さな独楽が入っています。

これは私が購入したものです。先生のサインもいただきました。

202 オープン 


この他にももっとたくさんの作品がありましたが、紹介しきれません。

最後に、これらの作品を生み出した刃物を紹介します。

108 刃物1 

109 刃物2 

103 アップ 

これらの刃物は、先生がご自分で鋼材から鍛造し、焼き入れを

して研ぎあげたものです。

====================

まとめ

・初めての和ろくろの世界を見て感動しました。

・あのようなチャックで飛ばさずに加工する高度な技術に
驚きました。

・刃物の切れ味が如何に重要かを再認識しました。

・カルナバの使い方が勉強になりました。

・これからの独楽作りの世界が広がりました。

※ 伊藤先生、大変ありがとうございました。