機械の模型
2011年10月31日(月)冷却装置の模型を展示 2
製作依頼はこのように
松井製作所の営業担当(参事 ゼネラルマネージャー)の 塩見さんから、9月中旬にブログ経由で製作の依頼がありました。
幕張メッセで自社の製品のプレゼンテーションをするのに 模型が必要だというのです。他社は、実物と画像・パネルなどを 使うが模型は使っていない。模型でなくては伝わらないので お願いしたいということでした。この点が私の授業論と一致 したので引き受けることにしました。 言葉や映像では伝わらない世界は授業以外にもたくさんあり ます。模型が果たす役割は大きいのです。
製作過程
塩見さんが工房に来られ、まず図面や写真を広げて、これを 実物の5分の一の縮尺で作ってほしいというのです。
図や写真から分かることは、およその構造と形です。 しかし、この機械が何をする物なのかが分からないと 作りようがありません。
聞いていると、プラスチックの射出成型機を冷却して暖まった 水を冷却する空冷装置だというのです。 車のラジエーターの原理であることが分かると、すぐに 模型化する基本構想が浮かびました。
そこでまず、木でダミーを作りました。これを基にして、各部分を 肉付けし、ディテールを作りこむことにしました。
しかし、これでもイメージがわかないので、足踏み状態のときに、 塩見さんから東松山に有る実物を見に行きましょうという話が入り、 現地に行きました。これを見て明確な構想が出来上がり、後は 時間との勝負になりました。
まず下のようなフレームを4つ作ります。 ドリルビスで接合しています。 材料は12×15の平角パイプですから、中は中空です。 水平に置いたパイプに縦に置いたパイプ方向からビスを打ち ます。通常なら中空部にビスが入り効きません。 しかし、これはしっかり接合されています。
このような工夫をしました。中空部に木の栓をしたのです。 左のパイプがそれです。
このようにダミーと照らし合わせながら組み立てました。
これで外枠が完成しました。
この続きは次回です。
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