原子力発電所
2011年4月1日(金) 原子力発電所原理模型を作る
まずは、タービンの製作です。 0.3ミリ厚のアルミ板にコンパスでけがきます。
ハサミで切ります。
ラジオペンチでブレードを90度ひねります。
タービンの完成です。中心に3ミリの穴をあけてあります。
発電機とタービンを合体しました。 これが、タービン建屋に収まります。
原子炉建屋とタービン建屋を配置した原子力発電所原理模型完成。
建屋を外すと内部はこうなっています。 蒸気の配管と復水器は省略してあります。
外側が格納容器。本物は厚さ30ミリの特殊鋼でできています。 その中に圧力容器があります。
原子炉圧力容器は厚さ160ミリの特殊鋼で頑丈にできています。 この模型では、厚さ0.5ミリのペットボトルです。 その中に原子炉が収まっています。 赤い部分は核分裂中の燃料棒を表しています。 その上の青い部分は高温・高圧の蒸気が溜まっていることを表します。
左が原子力発電所、右が火力発電所です。 こうすることで、タービンと発電機は同じもので得あることが分かります。 「原子力発電」というのは、原子炉から直接電気を取り出していると 思っている人がいます。
そうではなくて、原子炉の役割は、お湯を沸かし、高温高圧の蒸気を 作ることなのです。
火力発電所も、原子力発電所も蒸気がタービンを回し、 その力で発電機を回して発電しているのです。
この単純な原理が意外と理解されていないのです。
別の言い方をすると、 「火力発電も、原子力発電も、蒸気力発電」なのです。
技術教育研究会の先生から「復水器」をつけるべきだというご指摘が ありましたので、急遽作りました。 やはり、ここまでやるべきでした。 ご指摘ありがとうございました。
・蒸気配管・復水器・圧力抑制室を付け足しました。
この模型は、明日「ミルク」で開かれる、 「発電の仕組みと原発の事故」というお話で使用します。
以上の発電の仕組みを説明した後で、今回の原発の事故が どのようなものなのかをお話します。
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