包丁の柄の修理
2021年3月12日(金)包丁の柄の修理
先日、ご近所の方から、包丁の柄の修理を依頼されました。 しかし、鉄の部分が錆びで欠損しており、かろうじて残っている 部分の厚さは0.5ミリしかありませんでした。これでは、持ち手の 木の部分を交換しても、すぐに折れてしまうので、修理不能で お断りしました。 数日後、この方から、別の包丁の研ぎを依頼されました。 その時、「あの包丁は、母から譲りうけたものなので、できれば 使いたい。」とおっしゃるので、引き受けることにしました。 今は、100円で包丁が買える時代ですが、このように大切にして 使いたいという方もいらっしゃいます。手間のかかる修理になる ことは覚悟の上で、「よし、やろう!」と、気合を入れて作業に かかりました。 ①錆びた部分を切断。 ②柄の部分の鉄を切り出す。 ③ジグにセットして、アーク溶接。 ④持ち手の木の部分の切り出し。 ⑤柄の部分の面取り加工。 ⑥刃を研いで完成。 本日完成して、お引き渡ししました。大変喜んでくださいました。





|